「みかんの丘」の関連で出てきたこちら、ちょっと文芸チックな気分なので観てみましたよ。
ジョージアとアブハジアの対立が続く中、主人公は川の中州の広い土地に家を立てとうもろこしを育てる。ちょうど国の中間辺りに有るためか銃声が聞こえてくる。ある時畑の中に倒れている兵士が折りそれを助けるが、敵国兵士が探しに来る。そして兵士は姿を消す。やがてとうもろこしの収穫の時期になるが、雷雨が来て川が増水し、畑も流されてしまう…という内容。
セリフがほとんど無く、A41枚もないんじゃないか、というくらい。情景や短いセリフから推測してください、ということでしょうか。良いんじゃないでしょうか、こういうのも。国の情勢がどちらも詳しくわかりませんが、一部はこういう状況であるということなんでしょうね。ラストシーンは「えっ、これで終わり?」というところで終わるのですが、深読みすると国同士の争いも嵐をすぎるとすべて流されてしまい、1から始まる、ということの比喩なのかなと思ったり思わなかったり。
久しぶりに「岩波ホール」に行った気になりたいあなたにオススメ!