crawl around the world

いろんな事を書こうと思っていましたが、アマゾンプライムの映画感想を書くコーナーになっています。メジャーな映画が挙がってこない?そう、永遠の夢追い人だから…

「セッション」(Whiplash)は期待以上に良かった!

セッション(字幕版)

何かで見かけて観たいと思っていたこちらがアマプラ降臨していたので観てみましたよ。

世界一のドラマーになることを夢見て音楽院に入ったアンドリューは、鬼教官と恐れられるフレッチャー教授のお眼鏡にかない彼のバンドの一員となる。下積みからチャンスを掴んで主奏者になったアンドリューだが、教授の指導の激しさから徐々に精神に異常をきたしていく。だがそれは最高のドラマーになるというアンドリューにとっては問題ではなかった。しかし、事故により本番で失敗した彼は教授に殴りかかり音楽院を退学となる。その後、ドラムもやめてフラフラ生きているときに教授が出演するセッションを見に行くと…という感じ。

書いていない後半(というか残り1/4くらい)はネタバレになっちゃうので書きませんが、ここからが面白いところ。レビューを見ると教授の演技が胸糞悪いとかいろいろ書かれているものもあるのですが、自分の感想としては過去の名プレイヤーに匹敵する奏者を生み出さなければいけないと考えている教授としては人生を掛けての行動であって、それで折れてしまうなら仕方ない、というまぁ古い考え方といえるけど、そこから生まれてくるものもあるはず、という面もある気がしています。

実際最後の演奏シーンでは、映画の中で何度も出てきた「リチャード・パーカーはシンバルを投げられたが、そこから対抗心を燃やして這い上がって”バード”になった」という伏線が回収されていると思われる行動があり、その後の両者の表情から「人間としては忌み嫌い合っているが、音楽では求めるものが一致した」瞬間が来た!と思われるシーンがあり、わかりやすい映画ではないが、色々思いを巡らせられるすごい映画だと感じましたよ。

随分書いちゃったなあ。まぁでも胸糞悪いと思っても見るんだ!