crawl around the world

いろんな事を書こうと思っていましたが、アマゾンプライムの映画感想を書くコーナーになっています。メジャーな映画が挙がってこない?そう、永遠の夢追い人だから…

「ハースメル」(Her Smell)はエリザベス・モスの快演で成り立っている

ハースメル(字幕版)

なんだかエステーが商品化しそうなタイトルですが、ハー・スメルですよ。アーティスト物なのでいつもと同じフォーマットなのかが気になりますが、ちょっと観てみましょう。

女性3人組のパンクロックバンドとしてデビューした”サムシング・シー”は賞を取るなど着実に人気を高め、ボーカルの”ベッキー・サムシング”は言動や行動で注目を集めていた。しかしやがてそのプレッシャーに耐えるために薬物などに頼り、現場から降ろされてしまう。歌を失ったベッキーは静かに子供と暮らしながら生活していたが、バンド仲間などに支えられてアルコールやドラッグから自分を取り戻していく…という感じ。

うーむ、典型的なフォーマットにはまってますな。売れて落ちぶれて立ち直る、というアーティスト映画あるあるがあったら絶対載っているやつ。(それ以外のアーティスト物があまり見たこと無いが…) ただ、前半の荒れる部分が超長い!半分くらいはそれなので、彼女の異常な行動・言動を理解するために必要かもしれないが、ちょっとここで抜けてしまう人も多数いるかと。しかし、それを乗り越えた後半からドラマが動き出すような感じ。主演のエリザベス・モスが前半の異常なハイテンションから、後半のだだ下がりローテンションの主人公を演じきって、これはこれで観ものです。ストーリーはフォーマットにハマっていますが、ラストのところは個人的には納得の終わり方でした。

しかし、アメリカのエンターテインメントは売れるとドラッグとかアルコールにハマる比率が高いのか、売れたらそのへんを何とかコントロールしてあげる必要があるんじゃないかと。個人の自由はもちろんですが、組織的に何とかブロックしてあげることも必要なんじゃないかと、ふと思う。(ネタにマジレスですがね…)