プロッタのお話HPGL編です。HPGLとはHewlett Packard Graphical Languageの略で、プロッタにデータを送るときに使用される言語です。データを見ると結構わかりやすいデータです。
HPGLが利用された背景は、データを受ける側のメモリサイズが少なかったためではないかと考えています。昔のプロッタはPCもそうですが内蔵メモリはかなり少なかったはずです。そこでペンを動かす順にデータが送信されるため、送信を行いながらペンが動き、徐々に図形が描かれていくことになります。
ちなみに下の図はアプリのサンプルとして入っていたデータで、スペースシャトルのコロンビアですね。今の時代だと、えぇっと思われるかもしれませんが、2Dで断面図を書いています。懐かしいっす!
昔はPCに接続できるのはRS-232Cやパラレルポート(おっさんが食いつきそうなワードですね…、自分も含まれますが)で、RS-232Cだと上限が9600ボーなので、大きめの図面だと送信中になってから図形を書き終わるまで、ペンが動くのを眺めることになります。まあ、これがきっかけでペンプロッタの愛らしさに気づくわけですが。
今思うとHPGLはLOGOに近いと思われ、初心者でもとっつきやすいのではないかと感じています。
Wikipediaから探し見てると、新OSでもそういう言語を見直す動きがあったようで、URLがありました。ただ、少し見てみましたが、更新は止まっているようです。
http://www.hv-a.com/hackaplot/
ただ、processing.orgのほうは今でも使えるのかな、サンプルムービーを見ると、昔のWindowsで線を描く、みたいな内容で懐かしくもあり、また理解しやすい内容ではないかと思いました。
黒い画面に16色の範囲での線が描かれることで興奮していましたが、それを思い出すためにまた、少し手を出してみたいなと思う言語です。