crawl around the world

いろんな事を書こうと思っていましたが、アマゾンプライムの映画感想を書くコーナーになっています。メジャーな映画が挙がってこない?そう、永遠の夢追い人だから…

「わたしは、ダニエル・ブレイク」(I, Daniel Blake)はイギリスの貧困への怒りの映画

わたしは、ダニエル・ブレイク (字幕版)

まさかアマプラ見放題でケン・ローチの作品が見られるなんて、と何かの宣伝のセリフのようですが、監督名を全然見てなかったのでビビりましたよ。まぁタイトルで気づかないところが、最近の映画事情に追いつけていないのがバレてしまうのですがね。

ダニエル・ブレイクは大工として働いていたが、心臓の病気のため医者に仕事を止められてしまう。そのため役所に手当の申請をしに行くが、手続きが複雑で申請ができない状態となり、手当も受けられない・仕事もできない、と収入が閉ざされる状態となってしまった。そんな中、シングルマザーのケイティと子どもたちを助けたことで交流が生まれるが、彼らの生活は貧しいままだった…という感じ。

イギリス文化はサッカーとか皇室のこととか明るい方しか触れることが無いのだが、実際のイギリスはこんな感じなのかと考えると、イギリスに失望しましたよ。老人がネットに疎いとか使い方を知らない、というのは日本だって変わらないが、ネット申請に切り替わったのがイギリスのほうが早いんでしょうね、それを使えない人たちが置き去りにされてしまう。フードバンクなどの運動も海外の方が充実しているとは思うものの、それを使う人達を見る目もまた冷たい。これは日本も同じかもね。何か結論が出るわけではないが、自分も将来同じ立場になったら、きっと橋の下でホームレス狩りにあって干からびた状態で放置されるんだろうなと。

この映画はそんな事にならないようにみんなで将来を考えよう、ということなのかも。日本も世界も今もこれからも思いやりのある世界になりますように!