バート・ランカスターが気が付いたらこんなおじいちゃんになってたなんて、と言いながらも自分も年は取っているので、映画のシーンは年を撮らなくても実際の体は年を取る、ということがリアルでちょっと切ないですが、そんな気分で見てみますよ。
ヴィック・エドワーズはかつてハリウッド映画でスターとして活躍していたが、最近は仕事もなく、旧友の俳優とカフェで話をしたり、のんびりだが寂しい一人生活を暮らしていた。そんなある日、ある映画祭から功労賞を送りたい、と招待状をうけ、現地に行くが、送迎は古い車で宿はモーテル、会場も小さなバーを借りてという状態。気分を害したヴィックは帰ろうとするが、自分の生まれた町が近いことから、昔の思い出を探しに行く…という感じ。
もろバート・ランカスター自身の過去を振り返る、みたいな映画でした。ただ、おじいちゃん的な癇癪をおこすものの、落ち着いてしんみりさせる演技は流石大物ですね。一時の栄光は楽しいが、その後の落差を考えると自分は普通の人生でよかったという気もします。ちなみに、カフェで話してる人がまたおじいちゃんで、誰だかわからなかったのですが、あとで調べるとチェビー・チェイスですよ。もうみんなおじいちゃん…
ちょっと人生先が見えてきたときに見てもらいたい映画ですね。