一時期ストップアニメーションにハマり、イジー・トルンカやイジー・バルタなどミニシアターで見ていましたが、ヤン・シュヴァンクマイエルもその一人。名前呼びたいだけだろ、と思われがちですが、たしかにそれも理由の1つというのは秘密です、よ…
町中で謎の地図を男達が配っており、それを受け取って捨てたものの、郵便受けに入ってた同じ地図を調べて、その場所を調べていくと謎の劇場につながっており、そこから錬金術の部屋に繋がり、そこでメフィストフェレスを呼び出すことに成功した。そして、悪魔の契約を結んでしまう…という感じ。
読んだことは無いのですが「ファウスト」を元にした内容とのことです。うーん、こういうところで教養が試されてしまうのですな。昔は楽しい話を期待してみたのですが、暗い話が続くので「なんじゃこりゃ」状態でしたが、流石にいい年してくるとその裏の文化とかを考えるので、「監督得意のクレイアニメーション炸裂や!」とか「チェコの伝統芸マリオネットオンパレードやな!」とか本筋で無いところでも楽しめるようになっていたのがちょっと驚きでした。多分ファウストも理解してたらもっと楽しめたんだろうなぁ、という感じ。
今回はそれなりに楽しめたのですが、本格的に楽しめるのはどれくらい精神的に成熟してたら良いんだろう、死ぬまでに楽しめるのかしらん、と期待と不安が入り交じる今日このごろでした。