crawl around the world

いろんな事を書こうと思っていましたが、アマゾンプライムの映画感想を書くコーナーになっています。メジャーな映画が挙がってこない?そう、永遠の夢追い人だから…

「チキンとプラム〜あるバイオリン弾き、最後の夢」(Poulet aux prunes)の今年一番が出たかも

チキンとプラム〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜 (字幕版)

パッケージの色使いやタイトルとか、どう見ても女性向けな感じを狙っているのか、気にはなっていたけど見てなかったこちらを見ますよ!

バイオリン奏者のナセル・アリは死ぬことにした。壊れてしまったバイオリンの代わりを探し続けるものの、音は比べ物にならず、演奏する喜びも失ってしまったためだ。彼は小さい頃からバイオリン奏者になるため修行を積んできた。師匠について演奏をするも、技術はあるが心は無い、という評価をされてしまう。そんな中、街で見かけた女性に一目惚れし、後をつけて父親が経営する時計屋で時計を購入する。そこで彼女に合うために時計を壊してはもっていき、やがて彼女に声をかけることが出来た…という感じが前半くらい。

いやいや、もうこれはスゴい!タイトルロールのあたりはもう素敵な絵本のような世界で、そこから実写の世界に入り込んでいくが、主人公がまた浮世離れした人で、なんというこの素敵な世界!!しかも死ぬことを決めて、その様子を映像で見せるのだが、なんともファンタジーな感じで、オジサンの枯れきった心に染み込んでくるのですよ!もうね、柴犬の子犬を見ているかのよう!ずっと見ていたい!!(だいぶやられた感じですな…)

絵本作家からのアニメーション作家からーの映画監督という経歴もまた不思議なラインを進んできたこちらの監督さん、多作な方では内容で作品もまだ少ない。数年に1回位は新作作って欲しいな、と思いつつ、これからも応援していくことに決めたのである!!