原作はスノーマン(Jのほうじゃないやつ)などの絵本で有名なレイモンド・ブリッグズの両親を描いた絵本が元になっているそうで、その映画化です。絵本が映画ってどうなのと思って観てみました。
牛乳配達人のアーネストとメイドのエセルが出会い、家を買い、子供ができるがその頃に戦争の気配が出始める。そして、ついに戦争がやってきて生活にも影響が出始めるようになり、ついには息子を疎開させるほどひどくなっていく戦況。二人は家に残って過ごすが防空壕などを作ってなんとかやり過ごすとともに、戦争も終わる。そして子供はやがて大きくなり…という感じ。
男女が出会って子供を生んで、という普通の人々の生活を描いているものの、なんだか引き込まれてみてしまいます。大局ではなくあくまでエセルとアーネストの生活を中心に進められるので、戦争映画というより普通の人々の生活を見る、という感じです。さらに徐々に生活の中でコンロやらテレビやら時代の流れで出てきたものが登場してくるのがなんともいい感じですね。観てて楽しいです。
絵なので戦争の悲惨さが緩和されている気がするので、こんな時代に戦争があったと子供に伝えるときに使いたいな、と思う映画でした。