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いろんな事を書こうと思っていましたが、アマゾンプライムの映画感想を書くコーナーになっています。メジャーな映画が挙がってこない?そう、永遠の夢追い人だから…

「レニ」(The Wonderful, Horrible Life of Leni Riefenstahl)のコメントしづらさと言ったら…

レニ

ナチス時代のオリンピック映画の監督として、ナチスに協力した監督として有名なレニ・リーフェンシュタールですが、そのドキュメンタリーも3時間という長さである意味有名でした。ちょっと時間のあるときにと思って取っておいたので見てみます。

(ドキュメンタリーなのでストーリー的なものは無いので、彼女の半生を書いてみます)レニ・リーフェンシュタールはダンサーとしてデビューし、ドイツの中ではそこそこ有名になるが怪我のためにそのキャリアを断念し、女優へと方針転換する。そんな中山岳映画というジャンルに興味をいだき、女優として参加した後にやがて監督として進み始める。その頃、ドイツではナチスの勢力が増しており、ナチスからの協力依頼でレニは監督として協力することになり、オリンピック映画の監督としてかなりの評価を得ることに。しかし戦後、ナチスに協力したということで仕事を失うが、その後アフリカを訪れた際の写真集を出したり、高齢になってから海中映画を撮ったりと精力的に活動を続けていた…という感じです。

ドキュメンタリーとしてはとても素晴らしい内容でした。ナチスとの関連は仕事としての付き合い的な言い方の彼女の意見しかなく、ほかの方の意見が無いので判断はむずかしいですね。実際そうだとして、スポンサーはスポンサー、監督は監督、という感じの彼女の態度は、彼女自身の個性の現れなのかもしれません。ゲッペルスが生きていたらぜひ反論映画を出してもらいたいところですが。

さてはて、ナチス台頭ということは国民の何割かはナチスに賛成or賛成の態度をとっていたということであり、戦後にばっさりそれらの人が全員死亡したのかというとそうでもないはずで、それらの人がいるにも関わらず、レニが攻撃しやすいからいろいろ攻撃されているようにも思えたんですが、いかがでしょうか。まぁ当事者の方たちもお亡くなりになられているので、あの世で議論は続けてもらうようにお願いします…