映画館で予告を見たときに「あっ、これ観ておきたいやつ!」と直感で思って、公開があっという間に終わってしまったこちらをようやく見ることができました。
ファーンは夫と死別し、企業倒産で住んでいた街も仕事がなくなり住むことが難しくなったため、バンに荷物を積み移動しながら仕事をする生活を始めた。短期間の仕事を終え次の場所位移動しながら、他の同様に版で移動して暮らす人々の交流をしながらも、自分の誇りを持ち続け旅を続ける…という感じの内容です。
原作はあるものの、ストーリーとして起承転結的なはっきりしたものは無いです。なので、アート系と言ったらいいでしょうかね。観始めてすぐに「あぁ、これは詩だ」と思ってしまったくらい、セリフも少ないし、明らかにわかる感情の変化もあまり感じ取れない、厳しい現実を生きながら内部に秘める思いを感じ取る、という感じなんでしょうか。
有名評論家でも無いので、何故アカデミー取れたと言われるとわからないのが現実ですが、他の候補作の概要だけ見るとなんだか小ぶり感がして(実際に見ると違うかもしれませんが)アジアに配慮した+フランシス・マクドーマンドの演技がずば抜けてよかったためなんじゃないかと。
話題(アカデミー取った割にあまり話題になっていない気も…)の映画が好きな方、詩的な映画が好きな方にはおすすめ!